分かれ道

どちらを選択するか

帰り道いつもと違う道を歩いてみれば、そこが近道だったり逆に遠回りになることだってある。
違う道を歩くことでよい店が見つかったり新しい発見があるかもしれない。
思わぬ出来事に遭遇することもあり運命的な出会いだってあり得る。
そこに分かり道があってどちらを選択するかは人それぞれだしその気分次第である。
同じ道を歩くのも違う道を歩くのも人生の選択をしているかのようだ。
人生は選択の連続だとシェイクスピアが言っていた。
彼が言ったことは本当なのかもしれない。
例えばずっと同じ会社で働くか、転職するかで今後の人生が左右される。
仕事を変えれば関わる相手も変わり生活そのものが変わる。
学校の進路もその部活も自分が選択し、その選択した先に友達や経験や得られたものもそれぞれ違ってきてそれだけじゃなくて違う自分にもなっていた。
中学時代の部活選びだが、サッカーに誘われたことがあるが、小学生の時に友達に誘われた剣道をやると言って断った。
サッカーグラウンドに足を運んだ途端に言われてのことだった。
あの時断って誘ってくれた人とサッカーグラウンドに背を向けて去った自分を思い出して、
こっちを選ぶのもありだったのかと思ってしまう事があるし、
申し訳ないと思ったり後悔したなと思ったりすることがある。
体育の授業がサッカーのときは、サッカー部に翻弄されるたびに
あの時サッカーをやっていればとつい思ってしまうのだ。
小学初期の頃、サッカーが好きでドリブルもできたが。
上級生に後ろから足をかけられ躓き地面にお腹を強くうったことがあって
あれがトラウマになりドリブルが下手になった。それが原因で自ずからサッカーを避けていたのかもしれない。
サッカー部員の子のほとんどがやんちゃなのが多かったので苦手でもあった。
高校生3年生にもなれば進路が待ち構えている。
大学進学か就職かそこが人生最大の分岐点になる。
自分は大学進学を選んだ。
大学に進学すれば就職でも高卒より評価されるし年収も上がるし4年の猶予もあるし
何よりも両親から大学行った方がいいと言われたからでもある。
しかし第一志望の大学に受かることはできなかった。
留年するか他の大学にするかになるが
遅れをとってしまうリスクを考え、留年せず他の大学に進学することを
選ぶがどっちの大学に進学するかで迷ってしまう。
2つ受かっていてどっちを選ぶかだが、決め手は偏差値だろう。
偏差値の高い大学を選ぶべきで先生も推していたしかし家庭の事情でそうもいかなかった。
偏差値の高い大学の方は他県で遠くさらに学費も高い。
引っ越すのも大変だし親の収入だけでは家計が苦しく奨学金でもカバーしきれない。
バイトをするしかないが学業が疎かになってしまう。
仕方なく偏差値のより低い大学に進学することにした。
親の収入がよければと思う時があるが結局は第一志望に合格できなかった自分が悪いのである。
わがまま言って偏差値の高い大学に進学しバイトを一生懸命やり
学業も怠らないように必死に励めばきっと違う自分にもなれたのだと思うこともある。
険しい道を歩かず楽な道を選んでいたのだろうか。
大学進学に励んでいたころは意識が高く、勉強していないこの勉強しろと強く言ったことがあるが思い出すだけで恥ずかしい。
学生時代の友達とは卒業して連絡先がなく疎遠であるがもう合わす顔がない。
後悔もあるが今の自分がいるので前に進むことだけを考えたい。
みんなは自分が選んだ道を後悔しないでほしい。
もし選ぼうとしている道でリスクがあったり身内に迷惑がかかることがあっても迷わず進んでほしいが
自分の頑張り次第で補えるかが重要だ。
自分が正しいと思った道を選ぶのが大切である。

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